ハート 団欒長屋

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胸を衝いた言葉

週末。家で酒を飲んでええ感じになった静かな深夜。
なぜかNHKの特集なんかを前のめりに見入ってしまう癖があります。
酔っぱらって感動屋になっているので、その時に心動いたことは嘘くさい感じも、経験上するのです。
なんせ熱い涙を流しても、翌日には忘れていることも多いですから。
しかし、感動とか共感とかではなく、ただ単に「うっ」と突き刺さったので、書いておきたいと思いました。
その夜は音楽評論家の吉田秀和さんの特集で、80を過ぎた吉田さんへのインタビューの中に、妻の死後、長い間執筆活動を止めていたのに再開した理由について、
「社会貢献、恩返しみたいなものがしたくなったんですよ。うぬぼれかもしれませんが。」というような発言がありました。
「うぬぼれ」
そう、恩返しなんてきっとうぬぼれなんだ、と。
私が本当に辛いときに力になってくださった方々も、立ち直ってさらに前に進むために尽力くださった方々も、直截的な見返りなんてきっと求めていないから。
私がやりたいこと、社会貢献だとか地域への恩返しだとかは、みんな私のうぬぼれだと思って、これからも自分の出せるすべての力を出し尽くそう。
酔っぱらった頭でそう思いました。
吉田秀和さん特集の本筋とは大きく違うところに心が留まってこんなこと書いてしまいましたが、音楽への眼差しも恐ろしく厳しく、到底かなわない愛のある方でした。
お恥ずかしいことに、番組を見終わった直後にネットで調べて、去年の今頃、89歳でお亡くなりになっていたことを知りました。
この方の著書を読みたい、読みながら今まであまり手を付けずにいた深遠なるクラシック音楽を聴いてみたいと思わせてくれました。
団欒長屋とは関係ないけれど。

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