流しと冷蔵庫の間にすっぽり収まるよう設計された、世界にただ一つの食器棚。なんといっても天板がユニークです。
物を置いて隠れてしまうのがもったいないくらい、愛らしいタイルの天板。
手前の面に散りばめられたカラフルなタイルは、郵便受けや看板で使って、余ったもの。
末永く、大切に使っていきます。
用務員お兄さんのナカムラさん、ありがとうございます!!
今年に入ってからずっと、「ああ、やらねば」と心のすみにい続けていた確定申告。
その存在はどんどん大きくなり、ここ数週間は「やらねば!」、「でもめんどくさい!!」と相反する気持ちがせめぎあい、必要以上に追い立てられていました。
なんせ初めての青色申告です。用紙をみただけでクラクラとめまいがしそうでした。
何がわからないのかもわからない。完全に落ちこぼれの生徒のような気持ちで、用紙と向かい合っては別のことをし、そうして焦りだけが募るという日々を過ごしていました。
が、案外あっけなく、簡単に終わりました。
家でウンウン唸って電卓をたたいていたのは一体なんだったんだ、と思うくらい、税務署での手続きは拍子抜けでした。
ちょうど申告が完了し、税務署を出ようとしていると、黙祷のアナウンスが。
対応に追われている職員さんたちも、待たされてイライラしている人たちも、この1分間だけは立ち上がり、手を止めて、3年前の震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りしました。
できるだけリアルに、できるだけ具体的に、ひとりひとりのあの時の恐怖を、不安を、絶望を、想像してみました。
子どもを預けて働きに行っていた親の不安。何日も親に会えない子どもの恐怖。自分に置き換えたら・・・
そんなことが被災地の復興に、何の役にも立たないことは、重々承知しています。
でもやらずにはいられませんでした。
ひとりひとりの痛みを想像してみる。個々の喪失に思いを寄せる。共感しようと試みる。
そうやってあの時のことを忘れずにいることも、ささやかな支援につながるんじゃないかなと。
またすぐ己の瑣末な関心事に忙殺される日常に戻ってしまうのですが。
何もできない無力さを噛みしめつつ。3年の月日と人々の生活に思いを馳せて。
かわいい!と、自画自賛してスミマセン。
やっと完成した団欒長屋の看板です。
タイルの配色については、もう長いこと悩みました。ナカムラさんと議論を重ね、試作を重ね・・・本当に、何度作ったかわかりません。
何通りものパターンを作っては写真に収め、比較して、を繰り返し、完成形に至りました。
素朴であたたかみがあって、かわいい!
実物はもっといいので、よかったら近くでじっくり見てみてください。
ナカムラさんに作ってもらった食器棚。
置き場所がなくて冷蔵庫に入れていた食器も、これでようやく落ち着き場所が決まりました。
天板にはタイルを貼ってくれました。
木の色とよく合う、ほんわかした桃色。もう可愛くって。
まだこれで完成ではなく、天板の側面もタイルで飾ってくれるそう。楽しみです☆
そういや郵便受けも、今作っている看板も、タイル。
どこか懐かしく、素朴な風合いのタイル模様。
団欒長屋は味のあるタイルが大好きです!
昨年11月に、ISAP04という学生団体に来てもらい、世界見聞イベント『フィリピンのことを知ろう』を団欒長屋で開催しました。
ちょうどその頃、フィリピンを巨大台風が襲い、レイテ島はじめ、たくさんの人が甚大な被害に遭いました。
その後行われた国際的な環境会議で、これらの自然災害は、一部の国の人が、便利さを求めるがゆえの、人類がもたらした災害であると、フィリピンの人が涙ながらにスピーチをしていました。胸を衝く、とても印象的なスピーチだったのを覚えています。
台風による高波で、家を流された人々は、今もまだ元通りの生活ができずにいるそうです。
自然災害にたびたび見舞われる、便利な先進国でもある日本。私たちにできることは、たくさんありそうです。
そのひとつとして、団欒長屋では、子どもの古着を集め、ISAPの方々にフィリピンまで届けてもらおうと計画しています。
夏服だけで結構です。小さくなった子どもの服、取っておいてください。
先週のブログで紹介した、台所の棚。
グレードアップしました。
味わいのある、木の棚。
このどっしり感。生活感。
とっても気に入っています。団欒長屋らしくて。
遊びの空間は創造力を刺激するユニークなスペースに。
生活の空間は安心してくつろげる、憩いの場に。
想いをこめた家が少しづつ出来上がっていくのは、格別です。
これで完璧、という完成形はなく、有機的にじわじわと。
お茶でもしに来てください!
食器棚を作っています。といっても私はペンキを塗って、組み立ての手伝いをするだけ。
デザイン、材木カット、ぜーんぶ用務員お兄さんのナカムラさんがやってくれました。多謝!
今まで冷蔵庫の野菜室で冷やすしかなかった食器たち。
冷蔵庫を頂くまでは、「冷蔵庫」と呼んで重宝していた発泡スチロールの箱に詰めていた乾物類。
これで全部収まるわ!
台所がどんどん機能的&生活感満載になっていきます。
いまさら感もありますが、ボランティアさんを広く募りたい、学童を利用する保護者の方に気軽にウチでの様子を知ってもらいたい、地域の方にたくさん見てもらいたいとの思いから、ようやくフェイスブックのアカウントを取って、このブログと連動させることにしました。
可愛いロゴも作ってもらったので、よかったらみなさん、「いいね!」くださいな。
キッチンの窓枠に取り付けてもらった、このシンプルかつ重厚な木の棚。
材木は、私が近所の工務店や建築現場で無料でもらってきたもの。それを用務員お兄さんのナカムラさんがこんなふうにしつらえてくれました。
なんというか、このどっしりとした生活感、安定感。
団欒長屋にほしかったものです。
「キッチン」ではなく、「おだいどこ」という風情が、なんともお気に入り。
遊びのスペースは、創造力を刺激するユニークなスペースに。
生活の空間は、あくまでもくつろげる、ホッと憩える安心空間に。
こうやって少しずつ団欒長屋「らしく」なっていくのが、しみじみ嬉しいです。
以前、豊中市の地域情報ポータルサイト『とよなかカラフル』の立ち上げにたずさわらせていただいたのですが、そのとき同僚だった小森利絵さんが、団欒長屋のことを紹介してくださいました。
http://loopdrawing.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html
編集・ライター・Webデザインなどの経験を活かし、6歳の娘さんと一緒に、とってもステキなフリーペーパー、『えんを描く』を発行している小森さん。
団欒長屋の玄関にも設置しています。ぜひ、立ち寄って手に取ってみてください。
一人ひとり、誰かを想って丁寧に紡いだ言葉が、手紙のように心にしみこんできます。
ホームページも温もりがあって、ステキです。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~loopdraw/
お金もない、仕事もない、住むところもないという「ないないづくし」だったときにご縁をいただいて、母子2人で豊中に越してきて、前述の仕事をいただいたのですが、それを機会に小森さんのようなステキな仲間と出会うことができました。
さらに豊中でたくさんの方と知り合うことができ、こうして今の自分がいます。
今にして思えば、人生の転機でした。
「毎日の暮らしのなかで、感じたり思ったり考えたり、知ったり出会ったりする、いろんなこと。 その点と点がつながって、まるでえんを描くような瞬間がある。」
小森さんの言うとおり、団欒長屋もえんを描いています。